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米国南東部に「冬の嵐」再接近、3州が非常事態を宣言

現地時間の30日夜から、嵐はアパラチア山脈周辺のテネシー州南部、ノースカロライナ州西部、バージニア州南部に大雪をもたらし、31日にかけて降雪域を東へと広げる見込みだ。
2026年1月26日/米ワシントンDC(ロイター通信)

米国南東部に冬の嵐が接近しており、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州の各州知事が30日、非常事態を宣言した。この嵐は東海岸沿いで発生した強い低気圧で、雪や強風、視界不良のブリザードをもたらす可能性があるとして、広範な警戒が求められている。

現地時間の30日夜から、嵐はアパラチア山脈周辺のテネシー州南部、ノースカロライナ州西部、バージニア州南部に大雪をもたらし、31日にかけて降雪域を東へと広げる見込みだ。特にノースカロライナ州全域、サウスカロライナ州北部、バージニア州南部、ジョージア州北部などが影響を受けると予想されている。

国立気象局(NWS)によると、積雪量は地域によって大きく異なるものの、サウスカロライナとノースカロライナで10~20センチの降雪が予想され、場合によっては30センチ近くに達する地域もあるという。沿岸部では雪が長時間続く可能性が高く、降雪と強風が組み合わさった吹雪条件に陥る恐れもある。視界が400メートル未満になる可能性もあり、交通機関への影響が懸念されている。

この嵐は強風も伴う見込みで、ノースカロライナやバージニア沿岸部では30メートルに近い突風が予想され、電力インフラや樹木への影響、屋根材の飛散などが懸念されている。また、大潮と重なることから沿岸部では海面上昇や高潮による浸水、ビーチ侵食といった二次的な被害も予想されている。

ノースカロライナ州知事はX(旧ツイッター)への投稿で「非常事態対応チームが活動を開始しており、各地に迅速に対応できるよう資源を配備している。.30日からは不要不急の外出を控えるように」と呼びかけた。サウスカロライナ州とジョージア州でも同様に州全域で非常事態が宣言され、住民に対して備えを促している。

最近の冬の嵐に比べれば、今回の規模は地域差があり、北東部沿岸では影響が限定的になるとの予報も出ている。しかし、南東部、特に普段から大雪に慣れていない地域では警戒が必要だと気象当局は強調している。極度の低温や吹雪による健康リスク、交通網の混乱、停電などが懸念されており、高齢者や屋外作業者などへの注意喚起も行われている。

この冬は前週にも大規模な嵐が米国全土に影響を与え、広範な停電や寒波が報告されている。今回の嵐が追い打ちをかける形となるため、地域住民と自治体は先を見据えた対策と継続的な情報収集が求められている。

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