◎気象庁は国民に不要不急の外出を控えるよう強く呼びかけている。
スロベニア政府は23日、首都リュブリャナを含む広い範囲で大雪による交通障害や一時的な停電が発生したと発表した。
リュブリャナの高速道路やその他の幹線道路では一晩で10件以上交通事故が発生し、大渋滞を引き起こした。
政府関係者によると、この暴風雪により、リュブリャナで倒木による道路の封鎖や電線の切断が相次いだという。
気象庁は国民に不要不急の外出を控えるよう強く呼びかけている。
地元メディアは「路面の凍結による車両の立ち往生が全国各地で発生した」と報じている。リュブリャナ中心部もひどく混雑しているようだ。
この暴風雪により、スロベニアと周辺国を結ぶ一部の鉄道やフェリーも運行停止を余儀なくされた。
気象庁によると、雪は24日午後には落ち着く見通し。
スロベニアの隣国クロアチアの島も大雪に見舞われた。
クロアチア国営放送(HRT)によると、強風の影響でほとんどのフェリーが欠航したという。
首都ザグレブでは中央広場で改修工事を行っていた建物の足場が強風で崩れた。負傷者はいなかった。
HRTは北部で雪が強まり、「山岳地帯のゴルスキ・コタルは陸の孤島になった」と報じている。
隣国モンテネグロでも週末の大雪で遠隔地の村々が孤立し、電力供給に問題が生じたと報告されている。
バルカン諸国は先週、集中豪雨に見舞われた。多くの河川が氾濫し、家屋や農地が冠水、地滑りを引き起こした。
セルビア政府は23日、同国南西部で先週発生した洪水による2人目の犠牲者を収容したと発表した。