◎スロベニアはアルプス山脈の麓に位置し、毎年多くのハイカーやスキーヤーを受け入れている。
スロベニアの山岳救助隊は10日、アルプス山脈で立ち往生していたフランス人4人を救助した。
スロベニアはアルプス山脈の麓に位置し、毎年多くのハイカーやスキーヤーを受け入れている。
山岳救助隊の広報担当はAP通信の取材に対し、「スクタ山(Skuta、標高2532m)で遭難したフランス人観光客4人は無事救助された」と語った。
それによると、4人は9日の雪崩に巻き込まれて身動きが取れなくなったという。
この雪崩災害では4人を含むハイカー7人が巻き込まれた。救助隊はこのうち3人を9日に救助し、ヘリで首都リュブリャナに搬送した。3人は重傷と伝えられているが、命に別条はなかったという。
山岳救助隊の広報担当はAPに、「一行は下山に必要な装備を持っておらず、雪崩が発生した近くの山小屋に避難していた」と語った。
スロベニア当局はハイカーやスキーヤーに対し、悪天候時の登山を避けるよう繰り返し呼びかけている。暖冬の影響で雪解けが進み、雪崩のリスクが高まっているためだ。
9日の救助活動には約60人が参加したと報告されている。
救助隊員のひとりは地元テレビ局の取材に対し、「復活祭(イースター)は家で静かに過ごした方が良かったのでは、と思わざるを得ない」と語った。