◎オランダ船籍の浚渫船は14日、南部沖でシンガポール船籍の貨物タンカーに衝突。タンカーのタンクが損傷し、燃料が漏れだした。
2024年6月16日/シンガポール、南部の海岸に漂着した燃料を除去する作業員(AP通信)

シンガポール南部沖で浚渫船が貨物タンカーに衝突し、燃料が流出。人気のビーチリゾートが黒く染まった。現地メディアが16日に報じた。

それによると、オランダ船籍の浚渫船は14日、南部沖でシンガポール船籍の貨物タンカーに衝突。タンカーのタンクが損傷し、燃料が漏れだした。

港湾当局は15日遅くの声明で、「この事故によるケガ人はおらず、タンクの油漏れも食い止めた」と述べた。

それによると、海中に流出した燃料の大半は分散剤で処理できたという。

しかし、潮流の関係で処理しきれなかった油がカジノで有名なセントーサ島や他の島々、自然保護区、公共のビーチに流れ着いた。

セントーサ島は同国を代表する観光地のひとつであり、年間数百万人が訪れる。そこにはカジノ、ビーチリゾート、ゴルフコース、ユニバーサルスタジオのテーマパークなどがある。

当局は燃料が流れ着いたビーチと自然保護区を封鎖し、除去作業に当たった。一部のビーチは一般開放されているものの、遊泳は禁じられた。

セントーサ島のビーチで国営メディアの取材に応じた作業員は、「数日中に作業を終えることができると思う」と語った。

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