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▽MRTVはミャンマー軍政の声明を引用し、「3月31日から1週間、国を挙げて喪に服す」と宣言した。
2025年3月31日/ミャンマー、中部サガイン、地震による崩落した橋(ロイター通信)

ミャンマーと隣国タイを襲ったマグニチュード7.7の地震について、ミャンマーの軍事政権は3月31日、これまでに第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで2065人の死亡を確認、3900人以上が負傷し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。

ミャンマー国営放送(MRTV)によると、行方不明者の数は確認できているだけで270人超。数千人が倒壊した建物の下敷きになっている可能性がある。

この地震は28日の正午頃に発生。震源地はミャンマー中部、第2の都市マンダレー近郊、震源の深さは10キロ。その後もM6.4の地震を含む余震が相次いでいる。

被害の全容は明らかになっておらず、軍政の統治下にない地域でも被害が報告されている。ミャンマーの国土の半分以上が反体制派の支配下にある。

MRTVはミャンマー軍政の声明を引用し、「3月31日から1週間、国を挙げて喪に服す」と宣言した。

民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」は3月31日時点で死者数を2418人と発表。中国国営メディアは死者の中に3人の中国人が含まれていると報じた。

タイの首都バンコクでは建設中の高層ビルが倒壊した現場で行方不明者の捜索が続いている。

タイで死傷者が確認されたのはバンコクのみ。複数の建物が被害を受けた。死者数は31日時点で19人。バンコク当局はこのビル倒壊現場で70人以上が下敷きになったと報告している。

災害対策本部は記者会見で、「地震から3日経った今、救助隊は生存者の兆候が確認されたエリアへのアクセスを確保するために、24時間体制で救助作業に当たっている」と述べた。

また本部は「72時間の壁を認識しているが、諦めるつもりはない」と強調した。被災後、72時間が経過すると生存率が著しく低下する。

中国中央テレビ(CCTV)は31日、ミャンマー中部マンダレーで中国の救助隊が妊婦と女児を含む4人を倒壊した建物から救助したと報じた。

CCTVが報じた映像には中国の救助隊員が倒壊したマンダレーのアパートで、粉々になったコンクリートとねじれた金属の山から、毛布に包まれた生存者1人を運び出す様子が映っていた。

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