南アフリカ・東ケープ州洪水、死者86人に、行方不明者の捜索続く
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調べている。
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南アフリカ・東ケープ州で発生した洪水について、地元当局は14日遅く、これまでに86人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
同州では10日夜から大雨となり、複数の河川が氾濫。気象台は極端な寒波が一部地域に激しい雨をもたらしたと報告している。
現地を視察した警察庁の長官は声明で、署員らに対し、行方不明者の捜索に全力を挙げるよう求めた。
ソーシャルメディア上では近くのダムが緊急放水を行い、濁流が複数の地区に押し寄せたという情報が拡散。地元当局はこの情報を否定し、この地区のダムに放水ゲートはないと明らかにした。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調べている。
一部地域では水の高さが3~4メートルに達し、多くの建物が屋根まで水没した。
ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は13日に被災地を視察した際、「当局が上流のダムに問題があったか調べている」と述べていた。
東ケープ州政府は記録的な大雨により、河川の水量が一気に増え、低地に濁流が押し寄せたと述べている。
州当局によると、少なくとも127の学校と20の医療施設が被害を受け、1000人近くが避難を余儀なくされているという。
専門家は南アを含む多くのアフリカ諸国で洪水が慢性化していると指摘している。
2022年に東海岸の都市ダーバンとその周辺で発生した洪水では400人以上が死亡した。