◎気象台は78の自治体すべてに高温警報または注意報を発令した。
米領プエルトリコの気象台は25日、全島に高温警報もしくは注意報を出し、市民に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。
気象台は78の自治体すべてに高温警報または注意報を発令。6年前にこのシステムを導入して以来、高温に関する警報が全島に同時に出されたのは初めてである。
気象台によると、サハラ砂漠の砂塵が全島を覆い、25~26日にかけて気温が急上昇する見通し。暑さ指数(WBGT)は46~50に達する恐れがある。
気象台の担当官はAP通信の取材に対し、「島全体が高温警報・注意報の基準を一度に満たすのは、統計を取り始めて以来、初めてである」と語った。
また担当官は「不要不急の外出を控え、屋外での運動を避け、適宜水分と塩分補給を行ってほしい」と述べた。
気象台は午前10時~午後6時までの間、外出を控えるよう呼びかけている。
大西洋とプエルトリコを横切ったサハラの砂塵は中米・カリブ海諸国の広い範囲に拡散し、進行中の熱波に拍車をかけている。
専門家によると、この砂塵はアレルギー体質の人や免疫力が低下した人に健康被害をもたらす可能性があるという。