◎2016年に環境分野のノーベル賞とも呼ばれるゴールドマン環境賞を受賞したレン氏らは23日、北部ストゥントレン州の国立公園内で逮捕された。
カンボジア北部、伐採業者(Getty Images)

カンボジアの著名な環境活動家が国立公園での伐採を調査中に他の5人とともに逮捕された。地元の人権団体が24日、明らかにした。

それによると、2016年に環境分野のノーベル賞とも呼ばれるゴールドマン環境賞を受賞したレン(Ouch Leng)氏らは23日、北部ストゥントレン州の国立公園内で逮捕されたという。

カンボジアでは近年、著名な活動家が相次いで逮捕されている。

7月には地元の環境保護団体「マザー・ネイチャー・カンボジア」のメンバーで、インフラ工事や汚職疑惑に反対するキャンペーンを展開していた10人が懲役6年の実刑判決を受けた。

ストゥントレン州政府は声明で、「6人は当局の命令を無視して国立公園の伐採工事現場に許可なく立ち入ったとして逮捕された」と述べた。

また州政府は「政府や自治体は法律に基づいて伐採を許可している」と強調した。

レン氏によると、伐採業者は地権者を追い払い、部外者が立ち入らないようにするため、数十人の武装隊員を現場に配備しているという。

しかし、州政府はこの告発を否定。「活動家らは偽情報を流して混乱を引き起こし、当局を挑発する動画を撮影して利益を上げている」と主張した。

地元メディアによると、6人はストゥントレン州内の拘置所に勾留されているという。

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