◎18号の中心気圧は30日午前の時点で935hp。最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなっている。
大型の台風18号(クラトーン)が30日、フィリピン最北端の島々に接近し、数百人が避難を余儀なくされている。地元メディアが報じた。
それによると、カガヤン州とバタネス州の広い範囲で風が強まり、沿岸部で風速15メートルを記録したという。
18号の中心気圧は30日午前の時点で935hp。最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなっている。
18号はゆっくりとした速度で西に進み、フィリピン北部沖で進路を北東に変え、台湾に向かうと予想されている。
フィリピンメディアによると、これまでのところ、人的被害は確認されていないという。
バタネス州の島々では風が強まり、通りは閑散としていた。地元テレビ局は自治体職員の話しとして、「沿岸部に近い地域の住民数百人が自主的に避難している」と伝えている。
バタネス州は台風の影響を受けやすい地域であり、18号が発生した時点で多くの住民が窓を補強したり、漁船をロープで固定していた。
18号は10月3~4日頃に台湾通過し、その後、勢力を弱めると予想されている。速度が遅いため、長時間同じエリアにとどまり、被害が拡大する可能性がある。