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米国で「冬の嵐」激化、ブリザード警報発出「氷河期のよう」

国立気象局(NWS)は約2億4千万人を対象に大雪警報や注意報を発令し、通常は雪に不慣れな南部沿岸地域でも降雪が予想されている。
2026年1月31日/ 米テネシー州ナッシュビル、倒木で道路が塞がれた現場近く(AP通信)

米国南東部から東海岸にかけて1月31日、強力な「冬の嵐」が接近し、広い範囲で暴風、大雪、洪水のリスクが高まっている。国立気象局(NWS)は約2億4千万人を対象に大雪警報や注意報を発令し、通常は雪に不慣れな南部沿岸地域でも降雪が予想されている。

この嵐は急速に発達する低気圧がもたらしているもので、南東部の広い範囲で強風と大雪が予想される。NWSは暴風や雪による交通機能の麻痺、停電、建物被害の可能性を警戒している。

これまでにウエストバージニア州では最低気温がマイナス33度まで低下し、極寒の影響が広範囲に及んでいる。また前週には雪と氷の嵐が同地域を襲い、交通が麻痺、倒木が発生、100人以上の死者が出るなど既に甚大な被害が発生しており、その余波が続いている。

NWSによると、サウスカロライナ州では15~30センチ程度の積雪が見込まれている。同州は通常の降雪対策装備を持たないため、州当局は「使えるもので対応する」と述べ、予想外の雪への対応に追われている。ノースカロライナ州の一部でも30センチ近い雪が予想され、バージニア州やジョージア州北東部にも大雪警戒が出されている。さらに雪はメリーランド州からメイン州にかけても降る見込みだ。

地元メディアによると、沿岸部の複数州を中心に警報や低温注意報が出され、車両運転や屋外での活動に対して厳重な注意が呼びかけられている。沿岸部では高潮、吹雪が予想され、船舶の航行は極めて危険な状態となる可能性がある。

10数州で数万件の停電が発生し、とりわけテネシー州やミシシッピ州では長引く停電に対する住民の不満が高まっている。ある住民は電力復旧の遅れの中、魚用フライヤーを暖房代わりに使うなど厳しい寒さに対応しているとSNSに投稿した。フロリダ州南部にまで冷気が入り込む予報となっており、南北で広範囲な影響が続く見込みだ。

気象当局は引き続き屋内での待機や防寒対策の徹底、不要不急の外出自粛を市民に求めている。また、低温や強風、雪による健康被害を防ぐため、特に高齢者への注意喚起が強化されている。地域自治体や救援機関は緊急対応体制を強化するとともに、必要な物資や支援の提供を進めている。今後の気象動向により、さらなる警報や被害拡大の可能性も予想されており、住民は最新の気象情報に注意を払う必要がある。

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