米中西部で冬の嵐、規制ラッシュを直撃、多重衝突事故も
中西部から五大湖にかけては、12月初旬としては異例の雪と寒気の影響で、吹雪や強風、視界不良、いわゆる「ホワイトアウト」が広範囲で発生。気温は例年より10〜20度低くなる見込みで、さらなる雪嵐の到来も警告されている。
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米中西部から五大湖地域にかけて広がった大雪と凍結が感謝祭後の帰省ラッシュを直撃、空の便や道路で混乱が生じている。
まず飛行機事故として、デルタ便が11月29日夜、アイオワ州のデモイン国際空港に着陸した際、氷結した滑走路を逸脱した。乗客54人と乗務員4人にケガはなく、乗客はバスでターミナルへ移送された。
同空港はこの事態を受け一時閉鎖されたが、翌日昼までには運航を再開。国内では降雪と寒波の影響で遅延・欠航が相次いだ。
航空情報サービスの予約追跡サイトによると、この週末に全国で1400便近くが欠航となった。
特に被害が大きかったのは中西部の玄関口であるシカゴ・オヘア国際空港で、930便以上の欠航、750便以上の遅延が報告された。滑走路の雪・氷による影響で出発便の平均遅れ時間は約5時間に達したという。
さらに、中西部の別空港であるシカゴ・ミッドウェー国際空港でも187便のキャンセル、85便の遅延があった。
トラブルに見舞われたのは空港だけではない。インディアナ州インディアナポリス近郊の州間高速道路70号線では雪による視界不良と路面凍結の影響で、45台が絡む大規模多重衝突事故が発生し、一時通行止めとなった。幸い重大なケガをした人は報告されていない。
さらにコロラド州の別区間でも20台以上、続いて30台前後の車両が絡む連鎖事故が発生、事故の背景には路面の凍結と悪天候があった。
気象状況も深刻だ。中西部から五大湖にかけては、12月初旬としては異例の雪と寒気の影響で、吹雪や強風、視界不良、いわゆる「ホワイトアウト」が広範囲で発生。気温は例年より10〜20度低くなる見込みで、さらなる雪嵐の到来も警告されている。
