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▽カンラオン山は国内で最も活発な火山のひとつ。1996年の噴火では山頂付近にいたハイカー3人が死亡している。
2024年12月9日/フィリピン、中部ネグロス島、噴煙を上げるカンラオン山(AP通信)

フィリピン中部ネグロス島のカンラオン山(標高2470メートル)が8日未明に噴火した。

フィリピン火山地震研究所によると、噴煙の高さは4000メートルに達したという。ケガ人や建物被害の情報はない。

地元当局は降灰が確認された4地域の学校を閉鎖し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

カンラオン山の噴火は24年12月以来。この時は数千人が一時的に避難した。

カンラオン山の噴火警戒レベルは5段階の中で3番目となっている。当局は警戒レベルを維持し、「現時点で大規模な火砕流を伴う噴火の兆候はみられない」と報告している。

最高レベルの5は「危険な噴火が進行中」であることを意味する。

フィリピン火山地震研究所の報道官は声明で、「現時点で大噴火の兆候はみられないが、警戒を怠らず、レベル3の立ち入り禁止エリア(火口から半径6キロ圏内)に近づかないことが重要だ」と述べた。

カンラオン山は国内で最も活発な火山のひとつ。1996年の噴火では山頂付近にいたハイカー3人が死亡している。

フィリピンの火山はすべて環太平洋火山帯に沿って形成されている。1991年に発生したピナツボ火山の噴火では火砕流と火山泥流が発生し、少なくとも847人が死亡、数千の家屋が被害を受け、100万人以上が被災した。

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