◎被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。
フィリピン北部の広い範囲で台風11号による洪水、土砂崩れ、河川の増水が発生し、少なくとも14人が死亡、数人が行方不明になっている。中央政府が2日、明らかにした。
それによると、首都マニラの南東に位置する北カマリネス州やイロコスノルテ州、ブラカン州などで大雨による冠水被害などが確認されたという。
台風11号は南シナ海を北上し、中国南部に向かっている。最大風速は25~30メートル。
フィリピン北部のほとんどの州に暴風警報が発令され、多くの市民が避難を余儀なくされた。
中央政府は最も人口の多いルソン島の低地で大規模な洪水が発生する可能性があると警告している。
ルソン島全域も大雨となり、人口密度の高い首都マニラでも一部地域が冠水。学校は軒並み休校を決め、公共交通機関も不通となっている。
地元メディアによると、北部と中部の州で14人の死亡が確認され、少なくとも4人が行方不明になっている。
マニラの東方に位置するリサール州アンティポロでは民家が土砂に埋まり、妊婦を含む少なくとも3人の住民が死亡。そのすぐ近くでは4人が川に流され、その後死亡が確認された。
リサール州当局によると、少なくとも4人が洪水に巻き込まれ、行方不明になっているという。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。