◎地滑りは首都ポートモレスビーの北西約600キロに位置する内陸部のエンガ州で24日未明に発生。少なくとも6つの集落が被害を受け、100棟以上の民家が全壊したとされる。
南太平洋の島国パプアニューギニアのエンガ州で発生した大規模な地滑りについて、地元当局は24日、300人以上が死亡した恐れがあると明らかにした。
地滑りは首都ポートモレスビーの北西約600キロに位置する内陸部のエンガ州で24日未明に発生。少なくとも6つの集落が被害を受け、100棟以上の民家が全壊したとされる。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府が関係自治体などと連携して対応に当たっている。
エンガ州知事はAFP通信の取材に対し、「前例のない規模の地滑りが複数カ所で発生したとみられる」と語った。
ロイター通信は被災した集落の代表の話しを引用し、「300人以上が岩と土砂に飲み込まれた可能性がある」と伝えている。
また代表は「命、食料、家財、全てが岩と土砂に覆われてしまった」と嘆いた。
オーストラリア放送協会(ABC)の取材に応じた別の集落の住民は「村全体が崩壊した」と語った。
ABCによると、地滑りは複数カ所でほぼ同じタイミングで発生したとみられ、規模が大きく、行方不明者の数は300人を大きく上回る可能性があるという。
被災地で人道支援に当たるオーストラリアの団体は声明で、「この地域の人口は決して多くないが、数百人が地滑りに巻き込まれ、行方不明になっているという情報もある」と述べた。
それによると、この地域に続く道路も寸断され、復旧にはかなりの時間がかかると見通し。
マラペ(James Marape)首相は24日、「救援活動、行方不明者の捜索、インフラ再建を開始するために、要員を現地に派遣した」と述べた。
SNSで共有された動画には手作業で土砂をかき分け、行方不明者を探す人々の姿が映っていた。
パプアニューギニアの赤十字社によると、中央政府、州知事室、警察、国防軍、地元NGOの職員からなる緊急対応チームが現場に派遣されたという。
地滑りの原因は明らかになっていないが、一部メディアは過去の地震や大雨の影響で地盤が緩み、何らかのはずみで崩壊した可能性があると報じている。
パプアニューギニアは環太平洋プレートに沿って形成された島国であり、大きな地震が定期的に発生している。