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パキスタン東部豪雨、30万人避難、必死の救助活動続く

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。
2025年8月29日/パキスタン、東部パンジャブ州ラホール近郊、大雨により冠水した道路(AP通信)

パキスタン東部パンジャブ州の広い範囲で大雨による被害が拡大し、約30万人が避難を余儀なくされている。

国家防災管理局(NDMA)は29日、パンジャブ州の洪水被災地で約30万人が避難し、100万人以上が影響を受けていると明らかにした。

現地メディアによると、陸軍、警察、消防がラホールなどの主要都市で救助・捜索活動に当たっているという。

中央政府は州政府や関係自治体と連携して支援物資を被災地に届けようとしているが、道路が冠水したり、橋が流されるなどして、思うように対応できずにいる。

パンジャブ州では28日、豪雨と隣国インドのダム放流により3つの主要河川が氾濫。1400を超える集落が洪水に見舞われた。

気象台によると、パンジャブ州でこの規模の洪水が発生したのは約40年ぶり。

インド政府は今週、記録的な大雨に伴い、ダムの緊急放流を行う可能性があるとパキスタン側に警告していた。

パンジャブ州のNDMA事務所によると、これまでに洪水被災地から約30万人が避難し、影響を受けた人は100万人以上にのぼるという。

この洪水により、同州では今週、少なくとも20人が死亡した。

パキスタンでは6月26日以来、大雨に関連する災害で820人以上が死亡。インドが管理する係争地カシミール地方でも数百人が死亡している。

パキスタン陸軍のムニール(Asim Munir)参謀長は29日、ラホールの洪水被災地を視察し、兵士による救助・救援活動を確認した。

パンジャブ州政府は約1100の避難所・医療キャンプを開設し、食料や医療などを提供している。

気象台は29日に再び雨が強まり、来週まで続く可能性があると警告している。

インド北部ジャンムー・カシミール州の僻地で今月中旬に発生した洪水と土砂崩れでは300人以上が死亡。150人以上が行方不明のままだ。

両国の被害の全容な明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が調査している。

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。

パキスタンは地球温暖化の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。

国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。

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