◎パキスタンは近年、温暖化が原因とされる災害に何度も見舞われている。
パキスタンの広い範囲で気温が上昇し、一部地域に高温警報が発令された。現地メディアが21日に報じた。
それによると、同国で最も人口の多い東部パンジャブ州では暑さのため全ての学校が1週間閉鎖され、推定1800万人の学生が影響を受けている。
気象台は声明で、「うだるような暑さはしばらく続くだろう」と述べ、熱中症と食中毒に警戒するよう呼びかけた。
パンジャブ州の5月の平均気温は平年を6度ほど上回る可能性がある。今週はパンジャブ州を含む多くの地域で40度を超え、48度を記録した地点もある。
パキスタンは近年、温暖化が原因とされる災害に何度も見舞われている。2022年夏の大洪水では国土の3分の1が水没し、1700人以上が死亡。経済損失は数百億ドルと推定されている。
気象台によると、4月の雨量は1961年に統計を取り始めて以来、最も多くなり、平年の3倍近くに達したという。
先月の豪雨でも家屋や農地が被害を受け、洪水・土砂崩れ・落雷などで100人以上が死亡したと報告されている。