◎北西部カイバル・パクトゥンクワ州や東部パンジャブ州で被害が拡大。過去24時間で少なくとも14人が死亡、4日間の死者は63人に達した。
パキスタン国家防災管理局(NDMA)は17日、雷と豪雨による洪水の死者が63人に達し、数千人が避難を余儀なくされていると明らかにした。
それによると、北西部カイバル・パクトゥンクワ州や東部パンジャブ州で被害が拡大。過去24時間で少なくとも14人が死亡、4日間の死者は63人に達したという。
隣国アフガンでも洪水により数十人が死亡している。
カイバル・パクトゥンクワ州では建物の倒壊などにより、子供15人を含む32人の死亡が確認されている。さらに数十人が負傷、1370戸の家屋が損壊した。
パンジャブ州でも家屋の倒壊などにより少なくとも21人が死亡。非常事態を宣言した南西部バルチスタン州では10人の死亡が確認されている。
NDMAによると、バルチスタン州では州都クエッタなどの都市部で洪水が発生したという。
ヒマラヤの係争地であるカシミール地方でも大雨が降った。当局によると、最大都市カラチを含む多くの地域で大雨が続くと予想されている。
パキスタンは2022年夏の豪雨で国土の3分の1が水没、死者は1700人を超えた。