◎連邦政府は首相府に対策室を設置し、州政府と情報を共有したうえで、必要な支援を提供するとしている。
カナダ東部ケベック州とオンタリオ州の一部地域で6日、雷雨が発生し、数十万世帯が停電した。
ケベック州の電力会社によると、6日の午後5時過ぎ(現地時間)に同州の広い範囲で雷が観測され、倒木や雷撃で送配電線が損傷。複数の地域で停電が発生し、70万人近くが影響を受けたという。
電力会社の広報担当はカナダ放送協会(CBC)の取材に対し、「広い範囲で雷雨と強風による設備被害が報告されている」と語った。
それによると、ケベック州モントリオールの被害が特に深刻で、約50万人が影響を受けているという。
電力会社は職員と関係会社の作業員を総動員して設備の復旧に当たるとしている。CBCは関係者の話として、「完全復旧には数日かかる見通し」と報じた。
モントリオールでは市街地でも倒木による道路封鎖や配電線の断線が報告された。
ケベック州の交通局は声明で、「天候悪化により、モントリオールと南地区を結ぶビクトリア橋を閉鎖した」と述べている。
連邦政府は首相府に対策室を設置し、州政府と情報を共有したうえで、必要な支援を提供するとしている。