米テキサス州大洪水、死者134人に、行方不明者3人の捜索続く
救助隊はこれまでに134人の死亡を確認、連絡が取れなくなっている人々の捜索を続けている。
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米南部テキサス州カー郡などで発生した洪水について、地元当局は19日、行方不明者の数が97人から3人に減少したと明らかにした。
同州では7月3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
救助隊はこれまでに134人の死亡を確認、連絡が取れなくなっている人々の捜索を続けている。
カー郡保安官事務所は19日の声明で、「州と地方当局による広範な追跡調査の結果、行方不明と報告された人々の多くが生存していることが明らかになって」と述べた。
州当局は今週初めの時点で97人と連絡が取れないと発表していた。ピーク時の行方不明者数は160人を超えていた。
州中部のグアダルペ川沿いの低地には人気のキャンプ場が多数あり、行方不明者の人数を把握することがより困難になっていた。
当局は行方不明者の数を把握するためにホットラインを開設。その結果、家族や親族と連絡が取れないという情報が何十件も寄せられた。
行方不明者の数は19日時点で3人。消防と警察が捜索を継続している。
カー郡のキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。このキャンプ場では37人の子供を含む107人の死亡が確認された。
トランプ(Donald Trump)大統領による大規模災害宣言発令後、連邦緊急事態管理局(FEMA)が地元当局と共に現地で対応に当たっている。
国立気象局(NWS)は3日深夜から4日未明にかけてテキサス州で命に危険が及ぶ洪水が発生する、もしくはすでに発生している可能性があると警告。州の気象台はこの警告から数時間後に危険情報を出した。
この遅れが死者数の増加につながったかどうかは不明である。一部の専門家は州政府の対応について、独立した調査を行う必要があると指摘している。