◎北部トロムセーでスロベニアとイタリア人観光客を含む少なくとも4人が雪崩に巻き込まれ死亡した。
ノルウェー当局は1日、北極圏の観光地周辺で雪崩が相次いだことを受け、一尾地域に避難勧告を出した。
ノルウェー公共放送NRKによると、北部トロムセーでスロベニアとイタリア人観光客を含む少なくとも4人が雪崩に巻き込まれ死亡したという。雪崩は先月31日に少なくとも3つの地域で発生し、1人が重傷を負った。
ノルウェー国家警察はツイッターに声明を投稿。「避難命令は地質学研究所の勧告に基づくものであり、トロムソーのいくつかの地域が対象となる」と書き込んだ。
ノルウェー通信(NTB)は警察関係者の話として、「スロベニアの団体客が雪崩に巻き込まれ、40代の男性が死亡。別の地域では30代のイタリア人男性および60代のノルウェー人男性と女性の死亡が確認された」と報じている。
警察によると、海沿いの地域では雪崩が海岸に到達し、民家が巻き込まれ、道路も寸断されたという。
警察は声明の中で、対象地域の住民や観光客に屋内にとどまるよう勧告した。
赤十字国際委員会(ICRC)のノルウェー支部も1日、「この地域の小さな集落が雪崩で孤立する可能性があり、状況を注視している」と声明を出した。
また赤十字は必要に応じて食料や医薬品を提供する用意があるとした。