◎パキスタンの雨季は今年、平年より数カ月遅れているようだ。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の一部地域で大雨による洪水が発生し、子供を含む少なくとも8人が死亡、12人が負傷した。地元当局が30日、明らかにした。
それによると、ペシャワル郊外の住宅では民家が倒壊し、3~7歳の兄弟3人が死亡したという。
国家防災管理局(NDMA)は声明で、「被害の全容把握に向け、州政府および関係自治体と連絡を取り合っている」と述べた。
カイバル・パクトゥンクワ州では29日から広い範囲で大雨となり、河川が決壊したという情報もある。
パキスタンの雨季は今年、平年より数カ月遅れているようだ。
カイバル・パクトゥンクワ州では今年初めにも豪雨による洪水と土砂崩れで少なくとも30人が死亡、数千人が避難を余儀なくされた。
同州と国境を接するアフガニスタンでも29日から大雨となり、少なくとも7つの州で被害が確認された。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は30日、アフガンの広い範囲で農地が冠水し、数百棟の家屋、道路、橋などが破壊されたと報告した。
それによると、東部ナンガルハル州と中部ダイクンディ州の被害が特に深刻だという。
アフガンが洪水に見舞われたのはこの1カ月で3度目。国連は少なくとも7人が死亡、384世帯が住まいを失ったと報告している。