◎この低気圧は2日午前の時点でルソン島の東海岸付近に位置し、時速10キロで北西に進んでいる。
フィリピン北部に熱帯低気圧が接近し、広い範囲で大雨となっている。
気象台は1日、首都マニラの南東に位置する北カマリネス州の沿岸部で風速25メートルを観測したと明らかにした。
中央政府は首都圏の学校にオンライン授業への移行を促し、河川沿いや低地の住民に避難の準備を進めるよう勧告した。
気象台によると、この低気圧は2日午前の時点でルソン島の東海岸付近に位置し、時速10キロで北西に進んでいる。
南カマリネス州では民間人1人が感電死したと伝えられている。どのような状況で感電したかは明らかになっていない。
首都圏を含むルソン島の全域に暴風警報が発令され、学校、企業、公共交通機関などが影響を受けている。
マニアの東方に位置するマリキナ川の周辺地域では朝からサイレンが鳴り響き、住民に対し、大雨による河川の増水や氾濫に備えて避難するよう促した。
北部サマール州では救助隊が腰の高さまで冠水した集落に入り、高齢者や子供を救助した。
地元メディアによると、国内線やフェリーは軒並み欠航となり、数万人が影響を受けているという。
マニラ北部ブラカン州にあるイボダムは大雨により水位が急激に上昇したとして、2日遅くに緊急放流を行う予定だ。