◎北東部地域ではここ数日大雨が続いていた。
2022年5月28日/ブラジル、ペルナンブコ州の市街地(Marlon Costa/Futura Press/AP通信)

ブラジル政府は28日、北東部ペルナンブコ州で豪雨による土砂崩れが発生し、少なくとも29人の死亡を確認したと発表した。

同州政府によると、複数の地域で河川が氾濫し、少なくとも2人が死亡、1000人以上が避難を余儀なくされたという。

同州を含む北東部地域ではここ数日大雨が続いていた。

同州の報道官はインスタグラムに投稿した動画の中で、地滑りや洪水が発生する恐れのある地域の約3万2000世帯に避難を呼びかけている。

地元メディアによると、土砂崩れの影響を受けた地域の住民は高台や政府指定の避難所に避難したという。

北東部のアラゴアス州でも33の自治体が非常事態を宣言し、市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。被害の有無は明らかにされていない。

ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は豪雨の影響を受けた地域に軍と政府のチームを派遣したとツイートしている。またアラゴラス州には人道支援を送るとした。

アラゴラス州は北東部の貧困州のひとつで、ギャングや麻薬密売組織の拠点になっている。

ブラジルでは大雨による災害が相次いでいる。南部リオデジャネイロ州で今年2月に発生した土砂崩れでは200人以上が死亡した。

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