◎気象庁の報道官は多くの地域で雨が続くと予想している。
ナイジェリアの気象当局は12日、今後数日間の雨量がさらに増加し、多くの州で洪水が発生する可能性があると警告した。
ナイジェリアでは先月から広い範囲で大雨が続いており、今年の洪水関連死は確認できているだけで300人を超え、少なくとも27の州が被害を受け、50万人以上が住まいを失ったと推定されている。
気象庁の報道官は多くの地域で雨が続くと予想している。
地元メディアによると、中部と南部で特に雨が強まり、一部地域では河川の氾濫も報告されているという。被害の全容は明らかにされていないが、多くの町が水につかり、田畑や道路が冠水したと伝えられている。
政府報道官は11日の声明で、「地球温暖化の影響で水に関連する災害のリスクは今後数年間でさらに高まるだろう」と述べ、大雨が予想されている地域の住民に警戒を呼び掛けた。
気候変動の専門家は何年も前から、温暖化がもたらす水害に対応できる対策(ダムや堤防建設など)の必要性を訴えてきたが、政府はまだ対応できていない。
ナイジェリアの環境対策は劣悪で、多くの専門家が無計画なインフラ整備を非難している。
政府によると、今年の水害が過去に類を見ない規模に拡大した主な原因は河川の氾濫、平年の雨季をはるかに超える大前、隣国カメルーンのダムの緊急放流だという。