◎ナイジェリアでは広い範囲で大雨が続いており、今年の洪水関連死は確認できているだけで300人を超え、50万人が住まいを失ったと推定されている。
2022年10月6日/ナイジェリア、中部コギ州ロコジャの通り(Fatai Campbell/AP通信)

ナイジェリア当局は6日、北部と中部の広い範囲で大雨による洪水が発生し、主要幹線道路が冠水したことで旅行者数千人が足止めされていると報告した。

中部コギ州政府は少なくとも7人が自宅の倒壊に巻き込まれて死亡し、被災者の救助・支援に苦労していると連邦政府に訴えた。

コギ州の報道官はAP通信の取材に対し、「我々は今、恐ろしい人道的危機の真っ只中にいる」と述べ、数千の家屋が浸水したと説明した。

コギ州は首都アブジャのほか10の州と隣接している。州都のロコジャはナイジェリアの2大河川ニジェール川とベヌエ川の合流地点に位置し、洪水が発生しやすい場所として知られている。

ナイジェリアでは広い範囲で大雨が続いており、今年の洪水関連死は確認できているだけで300人を超え、50万人が住まいを失ったと推定されている。

政府は隣国カメルーンのダムの緊急放流で一部地域を流れる河川が増水、氾濫したと報告している。

コギ州知事は6日、ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領に非常事態を宣言し、連邦政府の予算を各州の救助と復興に充てるよう要請した。

2022年10月6日/ナイジェリア、中部コギ州ロコジャの通り(Fatai Campbell/AP通信)
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