◎ヒマラヤでは春の登山シーズンが始まり、多くの登山家がエベレスト(標高8848m)などの頂を目指し、現地入りしている。
2023年4月20日/ネパール、首都カトマンズ、インド人登山家を乗せたヘリと病院関係者(Niranjan Shrestha/AP通信)

ネパールの医療当局は21日、ヒマラヤ山脈のアンナプルナ(標高8091m)で氷河のクレバス(割れ目)に落ち、その後救助されたインド人の男性登山家が家族と再会したと明らかにした。

この登山家と一緒に行動していたとみられるアイルランド人の男性登山家の遺体は18日に収容されている。2人は深さ約300mのクレバスに転落した。

この2人と一緒に行動していたインド人女性登山家は下山中に体調を崩し、雪原で一夜を過ごしたものの、救助隊のヘリに救助され、奇跡的に生還した。

AP通信は関係者の話しとして、「2人は17日にクレバスに落ち、救助隊は何度目かの挑戦でようやく2人を救助した」と報じている。

インド人の男性登山家は20日にカトマンズの医療機関に搬送され、治療を受けているとみられる。容体は明らかにされていない。

地元メディアによると、男性の家族はインド西部ラジャスタン州から現地入りしたという。

両親は英字紙インディアン・エクスプレスの取材に対し、「息子はアンナプルナのキャンプ3と2の間にあるクレバスで足を滑らし転落した」と語った。

両親によると、男性はクレバスに転落する前に体調を崩していたという。

男性の弟はインディアン・エクスプレスに、「兄はヒマラヤ8000m峰全14座を制覇したいと思っている」と述べた。

ヒマラヤでは春の登山シーズンが始まり、多くの登山家がエベレスト(標高8848m)などの頂を目指し、現地入りしている。

エベレストでは先週、登山家3人がクレバスに落ち、行方不明になっている。3人は第1ベースキャンプに向かう途中、深さ約50mのクレバスに転落したと伝えられている。

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