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米ネブラスカ州山火事、鎮火に至らず、3370平方キロメートル焼失


今回の山火事は州西部から中部にかけて複数カ所で同時多発的に発生し、これまでに約3370平方キロメートルが焼失した。
2026年3月15日/米ネブラスカ州で発生した山火事(ABCニュース)

中西部ネブラスカ州で発生した大規模な山火事は、発生から7日目に入ってもなお鎮火に至らず、消防当局による消火活動が続いている。現地メディアが18日に報じた。風は弱まりつつあるものの、乾燥と気温上昇により再拡大の危険が依然として高く、警戒が続いている。

今回の山火事は州西部から中部にかけて複数カ所で同時多発的に発生し、これまでに約3370平方キロメートルが焼失した。これはロードアイランド州の面積を上回る規模であり、ネブラスカ州史上最大級の災害となっている。特にモリル郡で発生した火災の勢いはすさまじく、5つの郡にまたがり2500平方キロメートル以上を焼き尽くした。

強風は当初、30メートルを超える突風となり、乾燥した草原や林を燃料として火勢を急拡大させた。火災は数日間ほぼ制御不能な状態が続いたが、風の弱まりや降雨・降雪の影響で、ようやく一部で封じ込めが進み始めた。ただし、モリル火災の封じ込め率は16%にとどまり、依然として広範囲で燃焼が続いている。

被害も深刻で、これまでに少なくとも1人が死亡し、多数の建物が焼失した。農業への影響も大きく、放牧地の焼失により数万頭規模の家畜の飼育に長期的な打撃が懸念されている。専門家は、草原が再び放牧に適した状態に回復するまでに数年を要する可能性を指摘している。

現地では州・連邦・地域の消防機関に加え、ボランティアも参加し、延焼防止のための防火帯の設置や残火処理が続けられている。ネブラスカ州知事はX(旧ツイッター)への投稿で、「進展はみられるが、戦いは終わっていない」と述べ、引き続き警戒を呼びかけた。

今後数日は風が弱まる見込みで、消火活動の進展が期待される一方、週末には再び強風と高温が予想されている。乾燥した気象条件が重なれば、いったん抑え込んだ火が再び拡大する恐れがあり、当局は予断を許さない状況だとしている。

今回の山火事は全米各地で極端な気象が同時に発生している中で発生し、強風や乾燥といった条件が災害の大規模化を招いた典型例といえる。現地では住民の避難や生活再建に加え、今後の防災対策の見直しも課題となっている。

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