◎ミャンマーの低地では竜巻が頻繁に発生するが、死傷者が出ることは少なく、首都のある中部では特に珍しい。
ミャンマー当局は22日、大きな竜巻が首都ネピドー近郊の2つの集落を襲い、少なくとも8人が死亡、200戸以上の建物が破壊されたと明らかにした。
地元の救助隊によると、竜巻は21日の午後6時10分頃(現地時間)にネピドー南部の2つの集落を通過したという。
この地域で活動する慈善団体はAP通信の取材に対し、「市民128人を病院に搬送し、2つの集落の建物少なくとも232戸が全壊または損壊した」と語った。
竜巻は40分ほどかけてこの地域を移動した後、消滅した。
ミャンマー国営放送(MRTV)によると、同国で集落を破壊するレベルの竜巻が発生したのは数十年ぶり。
ミャンマーの低地では竜巻が頻繁に発生するが、死傷者が出ることは少なく、首都のある中部では特に珍しいという。
ミャンマーはサイクロンの影響を受けやすい国のひとつであり、ほぼ毎年大雨や暴風雨に見舞われている。2008年のサイクロン・ナルギスでは13万8000人以上が死亡したと推定されている。
MRTVによると、軍政を率いるフライン(Min Aung Hlaing)司令官が22日に現地を視察し、被災者に支援を提供すると約束したという。