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モザンビーク洪水、64万人以上が被災、100人超死亡

洪水の中心となっているのは南部地域で、被災者の半数以上が住まいを失ったとみられる。
2026年1月15日/モザンビーク、テテ州、大雨により冠水した集落(AP通信)

モザンビーク全土で大雨による洪水が続き、甚大な被害をもたらしている。地元当局によると、64万人以上が影響を受けている。洪水の中心となっているのは南部地域で、被災者の半数以上が住まいを失ったとみられる。さらに、食料不足や感染症の蔓延への懸念も強まっている。

モザンビーク国家災害管理研究所(INGD)は避難した市民への支援を強化するため、現地の救援拠点で避難者の受け入れ体制を整備している。INGDは25日の声明で、「過去24時間以内に1万人以上が避難センターに到着し、避難所の拡充、食料供給の増強、医薬品の提供が急務だ」と述べた。

浸水の影響は農業地帯にも及び、リムポポ川では農地が冠水して農作物が壊滅的な被害を受けている。同州政府は洪水により孤立した地域から約40人を救助したと明かした。

国際的な支援も始まっており、ポルトガル空軍の隊員が現地でニーズの評価や支援物資の配備準備にあたっている。ポルトガル軍の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、「現在は必要とされる支援内容をリスト化し、それを本国に送付している段階だ」と述べた。

人道支援団体は洪水が小規模農家や弱い立場にある住民に深刻な影響を与えていると警告している。被災地では多くの人々が作物を失い、生計手段を奪われている。また、洪水後には水を媒介するコレラなどの感染症が発生しやすく、特に子どもたちの健康が大きく脅かされていると指摘されている。国連児童基金(ユニセフ)は水や食料、医療へのアクセスが不確実な状況にあるとし、子どもたちへの支援強化を訴えている。

洪水の原因は数週間にわたる激しい雨で、これはアフリカ南部全体に広がる気象現象によるものだ。隣国のジンバブエや南アフリカでも洪水が発生し、地域全体で深刻な状況が続いている。これまでに3国で200人以上が死亡、当局は死者数が今後増加する可能性があるとしている。

モザンビーク政府は被災者支援のための資金や物資の動員を進める一方で、国内外の企業や市民に救援支援の参加を呼びかけている。政府の報告では、降雨が昨年10月から続いており、現在までに64万以上が影響を受けたと推計されている。また、死者は100人以上、負傷者や行方不明者も多数発生しているとの暫定データが示されている。洪水は住宅や重要インフラ、農業地帯に甚大な被害を与え、復旧には長期の支援が必要とされる。

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