米国「冬の嵐」、厳しい寒さ続く、フロリダ州ではイグアナ落下
2月1日現在、メンフィス(テネシー州)を中心に、メキシコ湾岸からニューイングランドに至る広い地域が低温と強風に見舞われ、約1億5000万人が大雪や低温警報の対象となっている。
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米国南部から東部にかけて、冬の嵐による厳しい寒さと大雪の影響が拡大している。2月1日現在、メンフィス(テネシー州)を中心に、メキシコ湾岸からニューイングランドに至る広い地域が低温と強風に見舞われ、約1億5000万人が大雪や低温警報の対象となっている。気温は南部でも風冷値が氷点下に達し、フロリダ州南部では1989年以来の冷え込みとなった。
今回の悪天候は急激に発達する低気圧によるもので、多くの地域に記録的な影響を与えている。ノースカロライナ州シャーロット周辺では積雪が30センチに達し、同地としては歴代上位に入る雪となった。フライトキャンセルも相次ぎ、1日までに全米で約4300便が欠航している。特にシャーロットのダグラス国際空港発着便の欠航が目立ち、1月31日だけで約2800便、1日に約1500便が欠航した。
地上の交通も深刻な影響を受けている。ノースカロライナ州では州間高速道路85号線の北東部で雪と凍結による事故が発生し、何十台もの大型トレーラーや乗用車が立ち往生する事態となったほか、州内で1000件以上の交通事故、少なくとも2人の死亡が報告された。州知事は「非常に強い寒波であり、南部で日々の最低気温記録も更新されている」と述べ、住民に慎重な行動を呼びかけた。
異常な寒気は南部フロリダにまで到達し、タンパ・セントピーターズバーグ一帯ではフロリダでは珍しい雪が舞う光景も観測された。パンハンドルでは気温がマイナス6度まで低下し、南フロリダの都市部でも0度前後まで冷え込んだ。この異常低温により、通常温暖な気候に適応している緑イグアナが「寒さで麻痺」状態となり、木から落下する光景が各地で報告された。イグアナは変温動物であるため低温下では活動が鈍り、長時間氷点下が続くと死ぬ可能性もあるという。
フロリダではこの寒波により温室や果樹園のストロベリーやオレンジにも氷柱ができる被害が出ている。農家は低温対策として作物に水を散布するなどの防寒措置を講じているが、被害の全容は今後明らかになる見込みだ。
この冬の嵐は先週末に南部で発生したブリザードによる被害がまだ完全に収束していない地域にも追い打ちをかけている。多くの地域で停電が続き、寒さの中での復旧作業が難航しているとの報告もある。気象当局は今後も冷たい空気の流入と断続的な雪の可能性を警告しており、広範囲にわたる影響が長引く恐れがあるとしている。
