米中西部から東部にかけて冬の嵐、5500万人以上が警戒態勢
この冬の嵐はまず中西部と南部の一部で1日に激化。まとまった雪と凍結をもたらした。その後、同じ嵐がアパラチア山脈地帯を経由して北東部へと向かい、2日までに大雪を降らせる見込みだ。
.jpg)
米国中西部から東部にかけて冬の嵐が広がり、5500万人以上が雪および氷による荒天に警戒を余儀なくされている。
この冬の嵐はまず中西部と南部の一部で1日に激化。まとまった雪と凍結をもたらした。その後、同じ嵐がアパラチア山脈地帯を経由して北東部へと向かい、2日までに大雪を降らせる見込みだ。
1日時点での記録によると、中西部の都市圏で積雪が観測されている。カンザスシティでは7.5〜12.5センチ、ルイビルでは7.5センチ、セントルイスやインディアナポリスでは5〜10センチの降雪を観測した。
オクラホマ州やアーカンソー州などでは凍結によって道路状況が危険なものとなり、今後アパラチア域のノースカロライナ州やバージニア州といった地域でも同様の悪天候が予想されている。
2日にかけては内陸部でさらに雪が降る見込みだ。オハイオ州、ウェストバージニア州、ペンシルベニア州、ニューヨーク州西部などでは5〜10センチ、北ペンシルベニアや中部ニューヨークでは10〜15センチの積雪となる可能性がある。
さらにペンシルベニア北部からメイン州中央部にかけてのエリアには大雪警報が発令されており、一部地域では積雪が23〜30センチに達する恐れもあるという。
一方で、東海岸沿いの都市部は気温が氷点上で推移する見込み、雨にとどまる地域も多く、大雪の影響は限定的だ。
しかし、ワシントンDC付近では朝方に雪と雨が混じる可能性があり、通勤時間帯を中心に交通障害が起きる可能性があると報じられている。
また、この嵐の後にも新たな寒気がカナダから流れ込み、北部・中西部の州(ノースダコタ州、ミネソタ州、ウィスコンシン州、アイオワ州、ネブラスカ州東部など)で氷点下となる見通し。この中には都市部も含まれ、今週後半はさらに冷え込む見通しだ。
こうした厳しい天候を受け、米東部のいくつかの州では非常事態宣言や公共機関の閉鎖が相次いでおり、地域住民に外出を控えるよう呼びかけられている。また、道路の凍結や視界不良による交通トラブル、通学の一時停止、電力・通信網への影響が懸念されており、当局は警戒を強めている。
