アフリカ南部豪雨、死者100人超える、コレラ感染も
被害は主にモザンビーク、南アフリカ、ジンバブエで深刻化している。
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南部アフリカ各地で大雨による洪水が相次ぎ、100人を超える死者が出ている。関係当局は今後も荒天が続く可能性があるとして警戒を呼びかけている。被害は主にモザンビーク、南アフリカ、ジンバブエで深刻化している。
モザンビーク当局は16日、昨年後半から続く激しい雨季の影響で103人が死亡したと明らかにした。この死者は増水による溺死、落雷による感電、インフラの崩壊、そしてコレラ感染など複数の要因によるものだという。被災地域は主に中央部と南部で、20万人以上が影響を受けているほか、数千戸の住宅が損壊し、多くの住民が避難を余儀なくされている。世界食糧計画(WFP)は甚大な被害により農作物も水没し、食糧不安が深刻化していると指摘している。
南アフリカでは北部リンポポ州とムプマランガ州で大雨が続き、少なくとも19人が死亡した。洪水によりクルーガー国立公園内のキャンプ地が浸水し、観光客やスタッフ約600人がヘリコプターで高台へ避難した。主要道路や橋が流され、同公園は訪問者への開放を一時停止している。南ア気象局は複数の地域に対し最高レベルの気象警報を発令し、引き続き大雨と洪水への注意を呼びかけている。自治体は軍の支援を受けて孤立した住民の救助に当たっている。ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は被災地を視察し、数十軒の住宅が完全に破壊されるなど被害の大きさを強調した。
ジンバブエでも被害が拡大し、災害管理局の発表によると70人以上が死亡、1000戸以上の住宅が全壊した。洪水に伴い学校や道路、橋などのインフラが流され、広範な被害が生じている。政府は救援活動を展開しつつ、住民の避難支援に取り組んでいる。
さらにマダガスカル、マラウイ、ザンビアでも洪水が報告されている。マダガスカルでは昨年11月以降の洪水で11人が死亡した。米当局は少なくとも7カ国で洪水が報告または予想されているとし、ラニーニャ現象が豪雨の一因となっている可能性を指摘している。
気象専門家は、南部アフリカの雨季が例年に比べて異常に活発であり、気候変動との関連性も含めて注意深く監視する必要があるとしている。各国政府と国際機関は救援物資や復旧支援の調整を進める一方、住民に対して避難や安全確保の呼びかけを強化している。被災地では今後もさらなる降雨が予想され、被害拡大への懸念が高まっている。
