▽消防当局によると、11日午前の時点で13人の死亡が確認され、少なくとも10人が行方不明になっている。
メキシコ政府は11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス西部で発生した山火事の消火活動を支援するため、70人の消防士を現場に派遣すると明らかにした。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「チームがロサンゼルスに向けて出発する」と書いた。
それによると、消防士たちは飛行機でロスの空港に向かい、地元当局と合流した後、ノーブルクリークの司令部に移動する予定。
カリフォルニア州のニューサム(Gavin Newsom)州知事は10日、Xへの投稿でメキシコ政府が消防士を派遣すると明らかにし、シェインバウム氏に謝意を示していた。
消防当局によると、11日午前の時点で13人の死亡が確認され、少なくとも10人が行方不明になっている。これまでに1万棟以上の建物が全焼し、15万3000人に避難命令が出ているという。
被害の全容は明らかになっておらず、連邦政府と州政府が調査している。気象予報サイト「アキュウェザー」は被害総額を1500億ドル(約23兆7400億円)と見積もっている。政府はまだ被害予測を出していない。
最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。
国立気象局(NWS)によると、南カリフォルニアの全域で季節外れの乾燥と強風が続いているという。10日に入って風は多少収まったと伝えられているが、11日以降は再び強まると予想されている。
少なくとも6つの山火事が延焼中。全体の焼失面積は11日午前の時点で200平方キロメートル近くに達した。
消防によると、11日午前の時点でパシフィック・パリセーズの山火事の鎮火率は11%、パサデナの山火事の鎮火率は15%、サンタクラリタ南方の鎮火率は37%、サンフェルナンドバレーの鎮火率は35%、残り2つは鎮火率0%となっている。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたものの、11月末に気温が急激に下がり、ほぼ全ての山火事が鎮火した。