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▽マヨット島の人口は約32万人。マダガスカルとアフリカ本土の間に位置し、フランスで最も貧しい県のひとつである。
2024年12月19日/フランスの海外県マヨット島、サイクロン・チドの影響を受けた地区(ロイター通信)

アフリカ南東部・フランスの海外県マヨット島に熱帯低気圧が接近し、広い範囲で大雨となっている。現地メディアが12日に報じた。

マヨット島は昨年12月中旬、超大型のサイクロン・チド(Chido)で甚大な被害を受けたばかりである。

気象台によると、サイクロン・ディケレディは12日午前、マヨット島の南方に接近する前に勢力を弱め、熱帯低気圧になった。

それでも、島の全域に暴風警報が発令され、当局は住民に避難を促した。報道によると、南部の一部地域で浸水被害が確認されたという。

マヨット島の人口は約32万人。マダガスカルとアフリカ本土の間に位置し、フランスで最も貧しい県のひとつである。島民の75%が貧困ライン以下での生活を余儀なくされ、失業率は30~35%で推移している。

チドはマヨット島の全域に甚大な被害をもたらし、数万棟の建物が全壊。被害の全容は1カ月経った今も分かっておらず、これまでに39人が死亡、5000人以上が負傷し、200人以上が行方不明のままである。

ディケレディはサイクロンとしてマダガスカルに上陸。地元当局によると、少なくとも3人の死亡が確認されたという。北部の一部にはサイクロン警報が発令された。

熱帯低気圧はマヨット島の南方約100キロを通過し、ほぼ停滞している。気象台はディケレディが再び勢力を強め、サイクロンになる可能性があると警告している。

マヨット島の暴風警報は12日午後の時点で継続中。当局は市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

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