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米国全土で冬の嵐、2億人に影響、広範囲にわたる停電も

国立気象局(NWS)は25日、ニューメキシコ州とテキサス州からニューイングランドに至る東部3分の2にわたって冬の気象警報を発出し、危険な道路状況やインフラへの影響が数日にわたって続く見込みだと警告した。
2026年1月25日/米ペンシルベニア州フィラデルフィアの通り(AP通信)

米国で極めて広範囲に及ぶ大規模な冬の嵐が続き、南部から北東部にかけて雪やみぞれといった降雪・凍結の気象現象が広がり、低温とともに重大な影響をもたらしている。国立気象局(NWS)は25日、ニューメキシコ州とテキサス州からニューイングランドに至る東部3分の2にわたって冬の気象警報を発出し、危険な道路状況やインフラへの影響が数日にわたって続く見込みだと警告した。

今回の嵐は非常に広い範囲を覆い、全米で2億1300万人以上が警報の影響を受けている。特に南部や中部では雪やみぞれが電線や樹木に付着し、これが倒木や架線損傷を招き、広範囲での停電を引き起こしている。テネシー州では26万世帯以上、テキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州でもそれぞれ10万人世帯以上が停電し、全体で80万件を超える停電が発生している。電力各社は危険な作業環境により復旧作業が遅延する見通しとし、一部地域では数日から数週間にわたって電力供給が回復しない可能性もあるとしている。

航空交通にも深刻な混乱が生じている。フライトトラッカーのデータによると、1月25日までに1万便超のフライトがキャンセルされ、さらに8000便以上が遅延している。フィラデルフィア国際空港やワシントンDC周辺、ニューヨーク・ニュージャージー地域といった主要ハブ空港では多数の欠航・遅延が記録され、旅行者に大きな影響を与えている。

この嵐を受け、複数の州知事が非常事態宣言を発出し、連邦緊急事態管理庁(FEMA)が救援物資や人員を被災地へ派遣している。ノーム(Kristi Noem)国土安全保障長官は25日、充分な備蓄と安全対策の強化を促し、対象地域の市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。

また、雪がやんだ後にも極低温が続く見込みであり、除雪や電力復旧作業を困難にしている。NWSは「嵐が過ぎ去った後も、非常に冷たい空気が東部の広範囲に残り、氷雪は簡単には溶けないだろう」と警告している。

各地では道路の閉鎖や休校が相次ぎ、ニューヨーク市の公立学校は25日と26日にかけてオンライン授業に切り替えた。また、救急サービスやインフラ管理当局は寒冷な環境下での事故や凍結による負傷リスクに対して注意を呼びかけている。

加えて、低温と雪が続くことで水道管破裂や暖房設備の故障といった二次的被害の懸念も強まっている。医療機関や高齢者施設などでは、寒さ対策や電力供給の確保が急務となっており、地域社会全体での安全確保が課題となっている。

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