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「観測史上最も暑い3月」米国48州で記録更新 2026年


今回の特徴は単に「暖かい3月」ではなく、年間を通じても例がないほど平年との差が大きかった点にある。
2026年3月17日/米カリフォルニア州サンフランシスコ(AP通信)

米国本土の48州で2026年3月の気温が観測史上最も高温となり、異常気象の深刻化が改めて浮き彫りになった。海洋大気局(NOAA)が8日に公表したデータによると、3月の平均気温は約10.5度で、20世紀平均を9.35度も上回り、1895年の観測開始以来最も高くなった。

今回の特徴は単に「暖かい3月」ではなく、年間を通じても例がないほど平年との差が大きかった点にある。これまでの記録は2012年3月の約8.9度上回りだったが、それを大きく更新した。日中の最高気温は平均で11度以上高く、例年の4月並みに達する地域も多かった。

今年の暖冬は異常なレベルで、降雪量も著しく減少した。山岳地帯の積雪は水資源の重要な供給源だが、2026年は「最悪レベル」とされ、西部では夏に向けて干ばつや山火事のリスクが高まっている。

また、3月中に全米で約1万9800回、最高気温の記録が更新されるなど、極端現象の頻発も際立った。南西部では気温が平年より20〜30度も高くなる熱波が発生し、観測史上最高となる3月の気温(約44度)も記録された。

こうした現象は生態系にも影響を及ぼしている。全米各地で春の訪れが例年より2〜4週間早まり、地域によっては1カ月以上前倒しとなった。早期開花は一見穏やかな変化に見えるが、その後に寒波が来れば農作物に甚大な被害を与える可能性がある。

専門家は近年の気温上昇傾向の中で極端な高温が増えていると指摘する。実際、過去10年で「平年から大きく外れた高温月」の多くが集中しており、今回の記録もその延長線上にある。さらに、今後はエルニーニョ現象の強まりによって地球規模での高温が続く可能性が高いと予測されている。

今回の記録的な暖かさは一過性の異常ではなく、気候変動の進行を示す兆候とみられる。季節の枠を超えた高温が常態化すれば、水資源、農業、防災など幅広い分野に影響が及ぶことになり、対策の必要性は一層高まっている。

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