カナダ西部と中央部で山火事拡大、マニトバ州政府が非常事態宣言
カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。
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カナダ西部と中央部で山火事が拡大する中、西部マニトバ州が28日、同州の北部と東部地域の住民に避難を命じ、非常事態を宣言した。
マニトバ州のキニュー(Wab Kinew)州首相は記者会見で、「対象地域の市民約1万7000人が避難命令の対象となる」と語った。
またキニュー氏は「すでに多くの市民が繁華街の避難所やコミュニティセンターに避難している」と述べ、軍が避難者の移送を支援していると明らかにした。
中央政府もマニトバ州に職員を派遣し、支援物資の搬入などを支援している。
主要産油地であるアルバータ州の山火事も延焼中だ。
この山火事により、一部の石油・天然ガス生産が停止を余儀なくされ、少なくとも1つの町に避難命令が出た。建物被害と負傷者の情報はない。
石油会社セノバス・エナジーはアルバータ州北部の山火事に対応し、製油所の従業員に避難を命じた。
カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。23年の焼失面積は同国史上最悪の1万5000平方キロメートル超、23万人以上が避難を余儀なくされ、4人の消防士が亡くなった。