◎米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
米ニュージャージー州の男が故意に山火事を起こしたとして起訴された。現地メディアが10日に報じた。
それによると、起訴されたのは同州在住のリチャード・シャシャティ(Richard Shashaty、37歳)被告。中部オーシャン郡の郊外にある射撃場近くで散弾銃を発砲し、火事を引き起こしたという。
この山火事では350エーカー(東京ドーム30個分)が焼失。ケガをした人はいなかった。
当局によると、被告は6日の正午頃、射撃場付近で散弾銃を試し撃ちしたという。
当局は被告が射撃場の裏側でドラゴンブレス弾と呼ばれる12ゲージの散弾銃を撃ち、そのマグネシウム片が資材にあたって出火したと結論づけた。
ニュージャージー州内でこのような散弾銃の発砲は認められていない。
当局によると、被告は9日に警察に出頭したという。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
しかし、今年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いている。
国立気象局(NWS)はボストンからニューヨーク、フィラデルフィアからワシントンDCにかけて、山火事のリスクが高まっているとして警報を出している。
消防局は対象地域の市民に対し、屋外でバーベキュー、たき火、野焼きなどを行わないよう呼びかけ、山火事を誘発した場合、放火罪や失火罪などに問われる可能性があると警告している。
ニュージャージー州消防局の報道官は9日の記者会見で、「先月合計400件の山火事に対応し、11月8~9日の間だけでもおよそ40件の山火事が新たに報告された」と明らかにした。