ギリシャ・アテネ郊外で山火事発生、複数の集落に避難命令
山火事はアテネ西方の山岳地帯で発生。180人を超える消防士、15機の消防飛行機、12機のヘリが消火活動に当たっている。
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ギリシャ・アテネ郊外で山火事が発生し、複数の集落に避難命令が出た。現地メディアが22日に報じた。
それによると、山火事はアテネ西方の山岳地帯で発生。180人を超える消防士、15機の消防飛行機、12機のヘリが消火活動に当たっている。現在のところ、建物被害と負傷者の情報はない。
この地域では極度の高温と乾燥が続き、22日の最高気温は40度近くに達した。
地元メディアによると、22日の午前中、アテネ近郊の別の山火事に対応するため水を取り込もうとした消防ヘリが海に墜落・沈没した。乗組員3人は救助され、病院に搬送された。命に別条はないとのこと。
ギリシャを含む南ヨーロッパは5月以来、記録的な熱波に見舞われ、多くの地域で気温が上昇。45度を超えた場所もある。
ギリシャの山火事シーズンは6月から9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。
EUのデータによると、ギリシャの山火事被害は近年、悪化の一途をたどっている。21年には1300平方キロメートルが焼失。23年の焼失面積は1745平方キロメートルに達した。
23年に北部で発生した山火事は欧州史上最大級となり、数週間燃え続け、20人が死亡した。
アテネ東部で2018年に発生した山火事では100人以上が死亡。その一部は炎から逃れるために海に飛び込み、溺死した。