▽国立気象局(NWS)によると、南カリフォルニアの全域で14日以降、再び風が強まる見通し。
米カリフォルニア州ロサンゼルス西部で発生した山火事について、州当局は13日、これまでに24人の死亡を確認し、消火活動と行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
それによると、少なくとも12人が行方不明となっており、さらに増える可能性が高いという。
最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。
国立気象局(NWS)によると、南カリフォルニアの全域で14日以降、再び風が強まる見通し。極度の高温と乾燥は解消されず、延焼のリスクが高まっている。
少なくとも4つの山火事が延焼中。全体の焼失面積は13日午前の時点で200平方キロメートルを超えた。
パシフィック・パリセーズを含む4つの山火事の消失面積は約160平方キロメートル。パリセーズの鎮火率は14%、イートン地区の山火事の鎮火率は33%となっている。
これまでに1万2000棟以上の建物が焼失し、13日午前の時点で9万2000人に避難命令、8万9000人に避難勧告が出ている。
被害の全容は明らかになっておらず、連邦政府と州政府が調査している。気象予報サイト「アキュウェザー」は被害総額を1500億ドル(約23兆7400億円)と見積もっている。政府はまだ被害予測を出していない。
NWSは15日まで火災のリスクが高い状態が続くとして山火事警報を継続中。最も危険なのは風が強まる14日と予想している。
現地メディアによると、数千人の消防士がロサンゼルス西部の山間部や市街地で消火や避難誘導に当たっている。
パリセーズでは少なくとも5000棟の建造物が焼失。焼失面積は100平方キロメートル近くに達した。
イートン火災も1月7日に発生し、約7000棟の建造物が焼失または損壊した。焼失面積は60平方キロメートル。鎮圧率は33%である。
ニューサム(Gavin Newsom)州知事は13日、南カリフォルニアで今週予想される強風に備え、追加の消防資源を現地に投入すると発表した。
300人以上の消防士と135台の消防車が派遣される予定。
現場に投入された消防士は累計で1万5000人以上。約1900台の消防車、給水車、航空機、その他重機が各地で活動している。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたものの、11月末に気温が急激に下がり、ほぼ全ての山火事が鎮火した。