ギリシャ東部ヒオス島で山火事、避難命令も
消防は10機の消防ヘリと2機の放水機を投入し、地上の消火部隊をサポートしている。
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ギリシャ東部ヒオス島の山間部で山火事が発生し、100人を超える消防士が消火活動に当たっている。消防当局が22日、明らかにした。
それによると、消防は12の地域に避難命令を出したという。
地元テレビ局は自治体関係者の話しとして、「数十人が公民館などに避難している」と伝えている。ケガ人と建物被害の情報はない。
消防は声明で、「ヒオス島の3つの場所で煙が上がり、うち1つが強風の影響で一気に燃え広がった」と述べた。
出火原因は明らかになっていない。
消防は10機の消防ヘリと2機の放水機を投入し、地上の消火部隊をサポートしている。
地元テレビ局が報じた映像には数十人の消防士が巨大な炎の風下で木を切り倒したり、水を撒く様子が映っていた。
ギリシャの山火事シーズンは6月から9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。
EUのデータによると、ギリシャの山火事被害は近年、悪化の一途をたどっている。21年には1300平方キロメートルが焼失。23年の焼失面積は1745平方キロメートルに達した。
23年に北部で発生した山火事は欧州史上最大級となり、数週間燃え続け、20人が死亡した。
首都アテネ東部で2018年に発生した山火事では100人以上が死亡。その一部は炎から逃れるために海に飛び込み、溺死した。