◎西スマトラ州の広い範囲で大雨となり、約4万6000人が避難を余儀なくされた。
インドネシア・スマトラ島の広い範囲で洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも10人が死亡、10人が行方不明になっている。地元当局が9日、明らかにした。
それによると、西スマトラ州の広い範囲で大雨となり、約4万6000人が避難を余儀なくされたという。
インドネシア国家災害対策庁は声明で、「複数の河川が氾濫したと報告を受けており、調査を進めている」と述べた。
救助隊は土砂崩れに巻き込まれた郊外の集落で7人の遺体を収容。近隣の2つの村で3人の死亡を確認した。
州政府の報道官は記者団に対し、「少なくとも10人が行方不明になっており、24時間体制で救助・捜索作業を進めている」と語った。
それによると、民家少なくとも14戸が土砂に埋まり全壊。2万戸が屋根まで浸水したという。
被害の全容は明らかになっておらず、消防・警察・軍・自治体が連携して対応に当たっている。
インドネシアでは数百万人が土砂崩れや洪水の発生しやすい地域で暮らしている。