◎専門家は北部の洪水を過去100年で最悪と評価。何万人もの市民が家畜、農地、住まいを失った。
ケニア軍は14日、大洪水に見舞われた地域に取り残された市民数千人の救助活動を継続した。
ケニアを含む東アフリカ諸国では10月中頃から大雨が続いている。ケニア赤十字社によると、この2カ月の間に確認された死者は170人に達し、60万人以上が避難生活を余儀なくされている。
港湾都市モンバサ、北部イシオロ、北東部ワジールの被害は特に深刻と伝えられている。これらの地域では停電が常態化し、多くの町・集落が冠水。保健当局は感染症が蔓延する恐れがあると警告している。
専門家は北部の洪水を過去100年で最悪と評価。何万人もの市民が家畜、農地、住まいを失った。
先日閉幕したCOP28はセッションの中で、「地球温暖化が東アフリカに壊滅的な気象災害をもたらしている」と警告していた。
ケニアの気象当局はこの大雨について、新年まで続く可能性が高いと警告。低地や洪水の起こりやすい地域の住民に避難を促している。