◎ケニアを含む東アフリカ諸国では10月中頃から大雨が続いている。
2023年11月26日/ケニア、東部マクエニ郊外、避難する人々(Brian-Inganga/AP通信)

ケニアの広い範囲で大雨による洪水や河川の氾濫が報告され、これまでに136人が死亡、数十万人が避難を余儀なくされている。現地メディアが2日に報じた。

それによると、全国の避難者は46万人を超えたという。

ケニアを含む東アフリカ諸国では10月中頃から大雨が続いている。

被害の深刻な地域は港湾都市モンバサ、北部イシオロ、北東部のワジールなど。これらの地域では停電が常態化し、多くの町・集落が冠水。保健当局は感染症が蔓延する恐れがあると警告している。

ワジールでは洪水で幹線道路が冠水。物資の輸送に影響が出ている。

内務省の報道官は2日、「ワジールに食料10トンを空輸し、さらなる輸送を計画している」と明らかにした。

また報道官は「イシオロへも食料を空輸し、空軍が被害の状況を確認している」と述べた。

地元メディアによると、被災地の農地の大半が水没し、家畜数千頭が死んだという。

ケニアの隣国ソマリアにおける洪水の死者は11月末時点で96人。エチオピアでは44人の死亡が確認されている。

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