◎ケニアの一部地域で最後に雨が降ったのは2年前と報告されている。
2022年10月16日/ケニアの野生動物保護区、アフリカゾウの死骸(Brian Inganga/AP通信)

ケニア当局は4日、東アフリカの広い範囲で続く干ばつが多くの野生動物を死に追いやっていると報告した。

ケニア野生生物局やその他の団体がまとめた報告書によると、ケニアの野生動物保護区でアフリカゾウや絶滅危惧種に指定されているグレビーシマウマを含む数百頭の野生動物が干ばつの影響で死んでいるという。

報告書によると、過去9カ月で▽アフリカゾウ205頭▽ヌー512頭▽シマウマ381頭▽バッファロー51頭▽グレビーシマウマ49頭▽キリン12頭の死骸を確認した。

ケニアの一部地域で最後に雨が降ったのは2年前と報告されている。4期連続で雨期を逃した結果、人々は農作物と家畜数百万頭を失った。

報告書によると、少なくとも3つの地域(生態系)で深刻な干ばつが発生し、ケニアの主要観光スポットである国立公園や観光客向けの保護区も影響を受けているという。

報告書をまとめた専門家たちは南部のアンボセリ国立公園を含む保護区の緊急調査を行うよう連邦議会に呼びかけている。

また専門家たちは、干ばつ地域に水と塩を散布するよう勧告している。これを実施するためには消防飛行機や消防ヘリなどが必要である。

専門家によると、アフリカゾウが1日に必要とする水は240リットル。グレビーシマウマの保護には干し草が必要だという。

2022年10月14日/ケニアの野生動物保護区、草を食べるシマウマ(Brian Inganga/AP通信)
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