◎首都ナイロビを含む都市部でも浸水被害が拡大し、全国で23万5000人以上が避難を余儀なくされ、その多くがテントで寝泊まりしている。
ケニアのルト(William Ruto)大統領は8日、豪雨災害により亡くなった238人を悼むため、10日を「追悼の日」にすると宣言した。
ルト氏は声明で、「10日を祝日とし、気候変動の影響を緩和するための植林活動を各地で行う」と明らかにした。
3月中旬から始まった雨季は今月末まで続くと予想されている。
大統領府によると、首都ナイロビを含む都市部でも浸水被害が拡大し、全国で23万5000人以上が避難を余儀なくされ、その多くがテントで寝泊まりしている。
ルト氏は2週間遅れていた公立学校の授業を再開すると発表した。それによると、1000以上の学校で浸水や損壊などの被害が確認されたという。
政府は被害を受けた学校の改築や修繕を支援するとしている。
気象台は8日、国内のほとんど地域で中程度の雨が続くと警告した。
政府は主要な水力発電ダムの水位が 「歴史的なレベル 」に達したため、洪水が起こりやすい低地や河川近くに住む人々を強制的に避難させている。
現地メディアによると、政府は低地などに建てられた家屋をブルドーザーで取り壊し、避難期限が過ぎても立ち退かない家族を含む対象地域の住民に移住支援として1万ケニア・シリング(約1万1500円)を支給するとしている。