◎ソマリアでは民家、道路、橋などが流され、少なくとも14人が死亡。中央政府は国家非常事態を宣言した。
東アフリカ・ケニアとソマリアで大雨による洪水が発生し、少なくとも29人が死亡、数千人が避難を余儀なくされた。現地で活動する国連機関が6日、明らかにした。
それによると、ソマリアでは民家、道路、橋などが流され、少なくとも14人が死亡。中央政府は国家非常事態を宣言した。
同国南部ジュバランドでは推定2400人が洪水の影響で立ち往生しており、治安当局による救助活動が続いている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は6日、ジュバランドの複数の河川で決壊のリスクが高まっているとして、周辺住民に避難を呼びかけた。
隣国ケニアでは3日から広い範囲で大雨となり、少なくとも15人が死亡。港湾都市モンバサ、北部イシオロ、北東部のワジールなどで被害が拡大した
ケニア赤十字社は5日の時点で農地241エーカーが被害を受け、家畜約1000頭が死んだと報告している。
ケニアの気象当局は9月の予報で、「10~12月の雨季は例年以上の大雨になる可能性がある」と警告していた。
エチオピアの一部地域でも洪水が報告されている。現地メディアによると、民家や農地が被害を受け、数千人が避難を余儀なくされたという。