◎この低気圧はカテゴリー3~4のハリケーンに匹敵する暴風雨を巻き起こす見通し。地元当局は海岸線沿いの住民に警戒を呼びかけている。
アフリカ南東部、インド洋のフランス海外県レユニオン島に巨大ハリケーン並みの暴風を伴う低気圧が接近している。地元メディアが14日に報じた。
フランスの気象台によると、この低気圧はカテゴリー3~4のハリケーンに匹敵する暴風雨を巻き起こす見通し。地元当局は海岸線沿いの住民に警戒を呼びかけている。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
フランスの気象台はサイクロン警報を発令し、必要に応じて地元当局が開設する避難所に避難するよう勧告した。
マクロン(Emmanuel Macron )大統領もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「不要不急の外出を控え、屋内にとどまって」と書き込んだ。
EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)は低気圧の中心が15日に島の中心付近を通過する可能性が高いと発表。最大70メートルの風が吹くと警告している。
気象台はこの低気圧について、「過去60年で最も危険なものになる」と警告。「島全体が影響を受ける」と述べ、市民に警戒を呼びかけた。
県知事室も100年に1度の記録的な暴風雨になる恐れがあるとして、「海岸線沿いの住民は特に警戒する必要がある」と呼びかけている。
気象台は最大15メートルの津波が海岸に押し寄せるとして、海を見に行ったり、サーフィンをしないよう警告した。
また気象台は暴風で窓ガラスが割れたり、天井が吹き飛ぶ恐れがあるとして、上陸前に避難や対策を取るよう促した。