イラン大統領、水の使用控えるよう国民に呼びかけ、水不足続く
イランは過去5年間、高温と干ばつに悩まされてきた。
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イランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領が進行中の水不足に警鐘を鳴らし、9月までに首都テヘランも深刻な水不足に陥る可能性があると警告した。国営イラン通信(IRNA)が7月31日に報じた。
それによると、ペゼシュキアン氏は声明で水の消費を控えるよう国民に呼びかけたという。
イランは過去5年間、高温と干ばつに悩まされてきた。IRNAによると、過去4カ月間の全国の雨量は平年の40%に満たないという。
過去2カ月間の全国の気温は30~50度で推移。気象台は10月まで高温が続くと予想している。
IRNAはペゼシュキアン氏の声明を引用し、「水道をひねればいくらでも水が出てくると考えるのは間違いであり、ひとりひとりが水の消費を抑制する、無駄遣いをやめると意識することが重要だ」と報じた。
またペゼシュキアン氏は「9月か10月には全国のダムの水が枯渇する可能性がある」と警告した。
IRANによると、テヘラン市民の70%が1日あたり130リットルの水を消費しており、水道局はこれを半分以下に減らすよう求めているという。
イラン南西部では21年夏、断水に抗議するデモが行われた。