イラン北部で山火事延焼中、ユネスコ世界自然遺産を脅かす
火災はカスピ海南岸に沿って広がるヒュルカニアの森林を脅かしている。
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イラン北部で山火事が発生し、政府が同盟国に支援を要請している。
国営イラン通信(IRNA)は22日、隣国トルコが消防用航空機を現地に派遣すると報じた。
火災はカスピ海南岸に沿って広がるヒュルカニアの森林を脅かしている。この森林では第三紀(2500万年〜5000万年前)の広葉樹林の生態系が氷河期を生き延び、現代まで存続。3200種の植物が生息し、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。
IRNAは政府高官の話しとして、「トルコ政府は本日、消防航空機2機とヘリコプター1機を現地に派遣する。ロシアとの協力体制も整っている」と報じた。
中央政府は現場に消防用航空機2機、消防ヘリ7機、約400人の消防隊員を投入し、消火に当たっている。
出火原因は明らかになっていない。
イランでは今年、深刻な水不足が続いており、全土の降水量が平年比で85%減少したと報告されている。
IRNAは今週、狩猟者のたき火が延焼した可能性があると報じた。22日時点で逮捕者の情報はない。
